映画『恋は雨上がりのように』あらすじと感想【ネタバレあり】雨上がりに爽やかな風が吹き抜けた

恋は雨上がりのように
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眉月じゅんによる同名の漫画「恋は雨上がりのように」の実写映画。
女子高生がおじさんに恋をするという危なげな設定で話題となりました。

漫画の他にアニメもあります。
原作もアニメも未読の状態での感想です。

Amazon PrimeVideoで鑑賞しました。


恋は雨上がりのように

恋愛モノ、学園モノ、スポ根、挫折からの再生などどれか1つは共感でき、色々な要素が楽しめます。
でも色々な要素を2時間の映画にぎゅっと詰め込んだせいか、1つひとつが薄くなってしまったような。

クスッと笑えるところもあり、じーんと泣けるところもあり、最後には雨上がりの爽やかさが待っています。

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主要人物とキャスト

橘あきら(小松菜奈)

風見沢高校2年。陸上部所属。

黒髪ロングでクールな顔立ち。
寡黙で愛想がなく、睨んでいるとよく勘違いされる。

アキレス腱断裂により、陸上部の練習は休んでいる。
病院帰りに立ち寄ったファミレスで店長の近藤と出会い、恋心を抱く。

小松菜奈の顔立ちがあきらそのものだよね。

近藤正己〈店長〉(大泉洋)

ファミレス「ガーデン」の店長。45歳。
バツイチで息子が1人いる。

温和な性格だが、ファミレスの従業員からは頼りなく思われている。
臭いと言われたり大きなくしゃみをしたり、典型的なおじさん。

学生時代から作家を夢見ていたが挫折した過去を持つ。

大泉洋はこういうちょっと頼りない普通のおじさんの役がいちばん似合う。

『恋は雨上がりのように』あらすじ(ネタバレなし)

主人公・橘あきらは陸上部に所属しているが、アキレス腱の怪我で練習を休んでいる。

放課後の空いた時間にファミリーレストラン「ガーデン」でウェイトレスのアルバイトをしているが、店長の近藤正己に密かに恋心を抱いている。

あきらは以前、雨宿りのために立ち寄ったこのファミレスで店長に優しい言葉を掛けられ、店長に近づくためにアルバイトを始めたのだった。

店長は典型的なおじさんで、バツイチ子持ちの45歳。
クレーマーの客にペコペコ頭を下げ、バイト達からはナメられている様子。

そんなある日、あきらは半ば強引に店長をデートに誘う。
2人は映画を観たり図書館へ行ったり、楽しい時間を過ごす。

ある土砂降りの日、店長は熱を出して自宅で寝込んでいた。
あきらはずぶ濡れになりながら店長の家を訪ね、他愛ない雑談をする。

すると停電で部屋が真っ暗になり、驚いたあきらは店長に抱き着く。
躊躇するも、優しく背中に手を回す店長。
電気が復旧すると慌ててあきらから離れ、あきらをタクシーで家に帰すことに。

一途なあきらとあきらの好意に戸惑う店長。

店長はあきらにある提案をする―――

『恋は雨上がりのように』感想(ネタバレあり)

オープニングが秀逸

オープニングの疾走感が本当に好きです。
角を曲がるときのあきらのズササササササーーーー!がかっこいい。

17歳。若いからパワーが有り余っている。
そのパワーをぶつける場所が陸上だったのに、怪我をしてしまった。
どこにぶつければいいの?

あきらのそんな気持ちを表しているようで、疾走感の中に少しだけ影があったように感じました。

こんなに印象に残るオープニングって他にあったかな。

物語の主軸は恋愛ではない

全体のストーリーとしては、あきらがバイト先の店長に恋をするお話です。
ですが、「一度諦めた夢への再挑戦」というテーマが物語の核になっています。

あきらと店長は、同じようなタイミングで同じような転機を迎えています。

  • あきらは怪我をして陸上を諦め、ファミレスでバイトを始める。
  • 店長は作家の夢を諦め、ファミレスの店長として働いている。
  • デートで訪れた図書館で、あきらは陸上の本を、店長は大学時代の友人が執筆した小説を手に取る。
  • あきらは他校の倉田みずき(山本舞香)と出会い、陸上復帰に心が動く。
  • 店長は大学時代の友人である九条ちひろ(戸次重幸)と再会し、作家の夢への思いをつのらせていく。

挫折を味わったからこそ、あきらは店長に惹かれ、店長はあきらを優しく導けるんだな。

あきらの恋愛が成就しなかったことで少し切なさが残ったけど、このほうが後味スッキリします。
成就したらきっとあきらは陸上やらないだろうし、店長も小説書かないだろうし。

店長とあきらのその後

あきらと店長は「友達」という関係で終わるのですが……
その後はどうなったんだろうって妄想するの楽しい。

『あのあと連絡先を交換して、たまにメッセージのやり取りして、2人で図書館行ったりして。
で、そんな清らかな「友達」関係が続く中であきらが高校を卒業。

その頃には2人には恋愛感情はなく、年の離れた本当の「友達」になっていましたとさ。
めでたしめでたし。』

これでいい。

あの終わり方にしたのは、これから色々な展開があり得るよってことなんだと思います。
恋人関係に発展するかもしれないし、店長は大人として頑なに拒み続けるかもしれないし。

はっきりしなくて少しモヤモヤしたけど、最後にあきらから「友達」と明言することで、モヤモヤが吹き飛んで爽やかな気分になりました。

主題歌「フロントメモリー」鈴木瑛美子×亀田誠治

神聖かまってちゃんの通算6作目、メジャーでは2作目となるシングルを鈴木瑛美子×亀田誠治がカバー。

鈴木瑛美子は2019年メジャーデビューなので、「フロントメモリー」をカバーしたのはメジャーデビュー前ということになります。
デビュー前に映画の主題歌歌うってすごい。

オープニングの疾走感にすごくマッチしてます。

夏の午後のけだるい感じをパワフルな歌声で「ガンバレないよガンバレないよ」なんて歌われたら、もう頑張るしかない。

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