縄文土器が作れなかったので発掘してみた話

縄文土器が作れなかったので発掘してみた
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縄文土器 弥生土器 どっちが好き?
縄文土器 弥生土器 どっちが好き?
どっちもドキ。

作詞:池田貴史・いとうせいこう、作曲:池田貴史 レキシ「狩りから稲作へ feat.足軽先生・東インド貿易会社マン」

突然ですが、縄文土器と弥生土器、どちらが好きですか?

私はもちろん縄文土器です。
あの古の魂を感じるゴテゴテした装飾、不安定そうな形状。ロマンを感じます。

縄文土器の用途といえば、木の実や水の貯蔵、食物の煮炊きなど。
何役もこなす万能キッチンツールだったんですね。
さらには祭祀にも使用されていたとか。

ちなみに縄文土器は、主に女性が作っていたと言われています。
だからあんなに装飾性が高いんでしょうか。
キッチンツールがかわいいとテンション上がるもんね。わかる。

そんな縄文土器、縄文人女性が作っていたのなら令和人女性の私にも作れるはずだと思い、作ってみました。

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100均の粘土で縄文土器を作ってみた

当時の縄文土器作りは粘土の採掘からですが、今回は100円ショップの「素焼き調ねんど」で手軽に作りたいと思います。

準備したもの

用意した道具の写真
  • 素焼き調ねんど
  • 粘土板
  • 麻ひも、爪楊枝、使い捨てスプーン

素焼き調ねんどはダイソーで購入しました。

縄文土器の文様は、繊維束を撚って作った縄や模様を掘った棒、貝殻、爪などを押し付けて作ったと言われています。
今回は自宅にあった麻ひも、爪楊枝、使い捨てスプーンを用意しました。

さっそく作ろう

縄文土器 作り方」で検索するとたくさんのサイトがヒットしますが、どれもだいたい以下のとおりです。

  1. 土器の底の部分を作る
  2. 紐状にした粘土を1のフチの部分にぐるぐる重ねていき、指でならしてくっつける(輪積み)
  3. 縄を押し付けたりして装飾する
  4. 乾燥させて野焼きする

イメージできましたか?時間はかかりそうですが、簡単そうですね。
用意した粘土は乾燥させて固めるタイプなので、乾燥させるところまでやってみます。

縄文土器作りの途中経過の写真

底の部分に1段目の紐状の粘土を乗せた状態。
ちなみにちょっと触っただけで手のひらが粘土色に染まります。

縄文土器作りの途中経過の写真2

だんだん器っぽい形になってきました。
でも表面をならしてもヒビ割れが直らない……

縄文土器作りの途中経過の写真3

ここまで作った段階で、装飾用の粘土も使ってしまったことに気づく。
そしておそろしく低クオリティー。無計画でズボラな性格がよく表れています。

土器じゃなくて寿司屋の湯呑みですね。
……もうこれでいいか!

何度かひっくり返したりして、3日かけて乾燥させました。

粘土の縄文土器を乾燥させた状態の写真

歪んだ寿司屋の湯呑み、完成です。

たった今気がついたけど、模様をつけるのを忘れました。
まぁいいか、寿司屋の湯呑みだし。

縄文人女性に作れて令和人女性には作れませんでした、縄文土器。

作れないなら発掘すればいいじゃない

縄文土器が寿司屋の湯呑みになってしまったので、気分を変えて発掘してみることにしました。
「こんなのあったらいいな」って思うものってだいたいあるんですね。

レプリカの縄文土器と土偶の発掘体験ができるキットです。
縄文土器は割れた状態で埋まっているので、発掘後の復元作業も体験できます。
これぞ、刺さる人には刺さる逸品!

付属のノミで少しずつ削っていきますが、根気がそこそこ必要です。

縄文土器発掘セットを削っている写真

なんとか土器の破片の一部と土偶が顔を出しました。
まだまだ時間がかかりそう。

縄文土器発掘セットを削っている写真2

これ、集中力と体力がないと1日では無理です。
無心で削ってやっと発掘できました。

縄文土器発掘セットの発掘後の写真

洗って乾かして、土器を組み立てて完成です。

縄文土器発掘セット完成

発掘って本当に大変なんですね。ここまでやってもう満足です。
縄文土器作りたいとか発掘してみたいとか、この先の人生でもう二度と言わない気がします。

縄文土器は作るのも発掘するのも大変

紀元前14,000年頃から約1万年続いた縄文時代。
気が遠くなるほど昔に、こんなにも装飾性と実用性を兼ね備えた道具が作られていたなんて。(しかも作るの難しい)

科学は進歩してきたけど、人間そのものは1万年くらいではほとんど変わらないということを実感しました。

そして、3,000年後くらいの日本で、私のような物好きが「令和発掘キット」で電気調理鍋のレプリカを発掘して遊んだりするのだろうかと想像するとわくわくします。

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